長崎は9日、原爆投下から78年の「長崎原爆の日」を迎える。台風6号の接近に伴い、長崎市は平和祈念式典の規模を大幅に縮小し、60年ぶりに屋内で開催する。会場変更に伴い、平和公園では7日、作業員が式典用に準備していた大型テントを片付けるなど撤去作業に追われた。
式典会場は、安全確保のため屋外の平和公園から屋内施設「出島メッセ長崎」に変更され、岸田首相や各国の駐日大使、被爆者の参列も見送られる。被爆者が参列しないのは、式典が現在の形になった1956年以降初めてとなる。
首相は式典にビデオメッセージを寄せる予定で、「核兵器のない世界」の実現に向けた決意を示すとみられる。
7日に市内で始まった「被爆78周年原水爆禁止世界大会・長崎大会」と「原水爆禁止2023年世界大会―長崎」も期間が1日短縮されて8日までとなる。