千葉県内の児童相談所の元職員である飯島章太さんが、県に対し未払賃金や慰謝料の支払いを求めた裁判の第6回期日が2023年10月18日に千葉地裁で行われた。飯島さんは在職時に精神疾患を発症し退職を余儀なくされたとしているが、その原因は長時間労働をはじめとした過酷な労働環境だ。なぜ児童相談所、とりわけ飯島さんが働いていた一時保護所の労働環境は過酷なのか。J-CASTニュースは飯島さんに見解を聞いた。
一時保護所の労働状況について、飯島さんの見解は
千葉県の児童相談所の職員の労働状況については、6月28日の千葉県議会でも「現場から寄せられる人材不足の声は極めて深刻な状況」として議題の中に上がった。議会では2020年の「精神疾患により1か月以上の長期療養を取得した心理、児童指導員及び児童福祉司の合計の平均は約9.3%ということで、県職員全体の3倍、全国平均の5.5倍」とした上で2022年度の数について質問され、2022年4月1日時点では7.3%になると回答された。
飯島さんは自身が経験した児童相談所の一時保護所での勤務について次のように説明した。
このような働き方が常態化している原因の一つとして、飯島さんは人員不足を挙げた。
県は改善を進めるも「仕組みとして難しい部分もあるのでは」
千葉県はJ-CASTニュースの取材に対し、2022年の児童相談所職員の退職者は入社5年以内の人が半数近くだといい、採用活動や採用後のギャップ解消のため、人材育成に力を入れる方針で、専門部署「児童家庭課人材育成確保対策室」を新設したとした。また、26年に児童相談所を2か所新設するほか、既存の児童相談所の建て替えも予定しており、労働環境の改善に向けて動いているところだという。
県のこれらの改善策に対し、飯島さんは次のように述べた。
その上で、すぐに動けない行政の仕組みにも理解を示した。