岸田文雄首相は26日の参院代表質問で、一般ドライバーが自家用車で客を有償で運ぶ「ライドシェア」の導入検討を巡り、「課題に取り組み、早急に方向性を出す」と述べた。河野太郎デジタル相(衆院神奈川15区)ら担当大臣に対し検討を加速するよう指示したことを明らかにした。
インバウンド(訪日外国人客)の急増や運転手の減少でタクシー不足が課題となる中で、首相は「多くの国でデジタル技術を活用しながら自家用車の有効利用を進めている。地域交通の担い手不足、移動の足の不足といった深刻な社会課題に対応する」と述べ、議論に前向きな姿勢をあらためて示した。
河野氏らには交通不便地域の自家用車ドライバー活用や自動運転の検討を加速するよう指示したという。
日本維新の会の浅田均氏への答弁。同氏は「ライドシェアに限らず、日本はこうしたイノベーションに目を閉じ、成長の芽を摘んできた」と指摘し、新たなサービスとしてのライドシェア導入に期待を寄せた。