漫画『花ざかりの君たちへ』(花君)などで知られる漫画家・中条比紗也さんが12日午後8時52分に心臓の病気のため死去した。享年50。白泉社が26日、公式サイトで発表した。これを受け、ネット上ではファンからの追悼コメントであふれている。 【画像】最後の作品となった『秘密―花ざかりの君たちへAfter School―』 同社は「まんが家の中条比紗也先生が、2023年10月12日20時52分、心臓のご病気のため、ご逝去されました。享年50歳でした」と報告。「中条先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。なお告別式はご家族にて執り行われました」と伝えた。 「中条先生は『花ざかりの君たちへ』をはじめ、数々の名作を『花とゆめ』でご執筆くださいました」とし、「『Trifle by 花とゆめ』にて『秘密―花ざかりの君たちへAfter School―』を描いてくださったのが、最後となりました」と説明。「読者の皆様には、中条先生の作品をご愛読いただきましたことを深謝いたしますとともに、謹んでご逝去のご報告をお知らせ申し上げます」と記した。
中条さんは9月12日生まれ。大阪府出身。代表作『花ざかりの君たちへ』(1997年、花とゆめコミックス刊)は累計1500万部を超えるヒットとなり、2007年には堀北真希主演でドラマ化。中国や韓国、台湾などでも人気が広がり、台湾と韓国でも実写ドラマ化された。ほかに『ももももっと!』『シュガープリンセス』などを手掛けた。 突然の訃報にネット上では「中条先生、50歳なんて若すぎます…。花君読んでました。ご冥福をお祈りいたします」「花ざかりの君たちへ見てたのでショックです…」「私の青春です…実写ドラマ面白かったな」「心が痛みます…」「お悔やみ申し上げます。 才能ある方が逝ってしまうのは寂しいですね…」などと追悼。 また、韓国と台湾で実写ドラマ化されたこともあり、「安らかに」「悲しい」「魂が安らかに眠れますように」「クリエイティブなアーティストだった」(※いずれも日本語訳)と世界中のファンが追悼している。