昭和38年5月に日本海で行方不明になった石川県志賀町の寺越昭二さん=当時(36)=の次男、北野政男さんが1日、急性心筋梗塞のため、亡くなったことが分かった。72歳。通夜は2日午後7時、葬儀は3日午前11時、同町堀松6の12の1、セレモニー会館コスモ志賀で。喪主は長男、政貴(まさき)さん。
寺越昭二さん、弟の外雄さん=同(24)=、2人のおいの武志さん=同(13)=の3人は38年5月11日、出漁中に行方が分からなくなった。62年1月に外雄さんから、武志さんと北朝鮮で暮らしているとの手紙が家族に届いた。別の手紙には昭二さんは病死したとの記載もあった。
武志さんは失踪時の状況に関し、「遭難中に北朝鮮の船に救助された」などと主張。このため日本政府は昭二さんら3人について、北朝鮮による拉致被害者と認定しておらず、政男さんら家族は真相究明や被害者認定などを政府に求めていた。
政男さんの兄の寺越昭男さん(73)は産経新聞の取材に「きょうだいで一番元気だったのにショックだ。私を含め家族は皆、高齢化しており、政府には早急に成果を求めたい」と話した。