市民からは戸惑いの声も 露の定期旅客船 ウラジオストクから小樽港に到着 毎週1回の定期運航を計画

ロシアの旅客船が13日朝、ウラジオストクから小樽港に到着しました。ロシアの運航会社は今後、毎週1回の定期便とする計画ですが市民からは戸惑いの声もあがっています。
富永誌衣那記者)
「午前9時前です。ロシアからやってきた旅客船が小樽港に入港しました」。
13日朝、小樽港に入港した旅客船「プレイオナ」。色丹島に拠点を置くロシアの旅行会社・ボストークツアー社が運航する船で、10日夕方にウラジオストクを出発しおよそ60時間かけて小樽に到着しました。
乗客は観光客3人で、旅行会社が手配したとみられるワンボックスカーで小樽港から移動しました。
ボストークツアー社は先月24日にウラジオストクと日本を結ぶ旅客船航路として石川県・七尾市との便を就航。しかし、七尾市民などからの反発が強かったことから、日本の港を小樽に変更した形です。
小樽市民)
「もうちょっと来てほしい。中国からもロシアも小樽も観光のマチなので、観光が来て、みなさんうるおえばいいと」。
小樽市民)
「世界的な情勢が変わるのかわからないからしばらくの間、そういう動きはないほうがいいよね」。
ボストークツアー社はホームぺージに金曜日にウラジオストクを出発し月曜日に小樽に到着する6週分の日時を掲載。事実上の定期便とみられます。
しかし、港を管理する小樽市は、13日の入港申請は市内の船舶代理店を通じて出されているものの、来週以降の申請はまだ、受けていないといいます。
富永誌衣那記者)
「こちらが入港の手続きに関わったとみられる代理店です」。
代理店)
「はい」
富永誌衣那記者
「HTBです」
代理店)
「ガチャッ」
船舶代理店はHTBの取材に応じませんでした。
「プレイオナ」は、もともとは日本の水産高校で使われていた漁業実習船です。乗客の定員は43人で、最も安い料金は日本円でひとりおよそ10万円。中にはベッドやソファが完備された定員4人の個室もあり、1部屋44万円ほどです。
「プレイオナ」は乗客3人を乗せて13日に小樽を出港する予定でしたが、悪天候が予測されることから14日に延期となりました。