辞任ドミノ「あきれた」=神田副大臣の地元有権者―愛知

過去の税金滞納などが発覚して事実上更迭された自民党の神田憲次財務副大臣(60)。岸田文雄政権では9月の内閣改造後、政務官や副大臣の辞任が続いており、地元愛知県の有権者からは13日、「あきれた」「腹立たしい」などと厳しい声が上がった。
名古屋市中村区の神田氏の事務所は、明かりはついていたものの、人けがなくひっそり。自転車で通り掛かった同区の30代男性は「びっくりした。国会議員のやることじゃない」と憤った。
近くに住む男性(81)は、税理士でもある神田氏に「普通の常識とは違う」とあきれ顔。相次ぐ辞任に「(次の副大臣には)真に国民のためになる人になってほしい」と注文を付けた。
同区役所近くに住む主婦(66)は「政治に信頼が置けない。たたけばいくらでもほこりが出てくる人ばかり」と人材不足を嘆いた。
東京・霞が関の財務省では同日午後、神田氏が辞表提出後に報道陣の取材に応じた。「大事な国会に迷惑をかけることを避けたい」などと約1分半、硬い表情で辞任理由を説明。最後に2秒ほど頭を下げると、それ以上の問い掛けには応じず、足早に車に乗り込んだ。
[時事通信社]