野党「辞任遅過ぎ」批判相次ぐ=岸田首相の任命責任問う声も

自民党の神田憲次財務副大臣の辞任を受け、野党は13日、「辞任は当然だが遅過ぎる」(立憲民主党の泉健太代表)などと一斉に批判した。岸田文雄首相の任命責任を問う声も相次いだ。
泉氏は記者団に対し、首相の判断が遅かったと指摘した上で、「常に保身や政局を優先し、国民を見ていない」と断じた。神田氏についても「(税金滞納の)常習と言って間違いない状況で、議員辞職すべきだ」と求めた。
日本維新の会の馬場伸幸代表は「岸田政権の目配り、気配りが足りないことがまたもや露呈した」と酷評。国民民主党の玉木雄一郎代表は、相次ぐ政務三役の辞任で「(首相が主張する)適材適所(の人事)は崩れた」と突き放した。
共産党の小池晃書記局長は「単なる滞納ではなく、差し押さえまで受けている人物を財務副大臣に据えたことは、根本的に任命責任が問われる」と強調。「首相は退陣するべきだ」と迫った。
一方、自民党の茂木敏充幹事長は大阪市内で開かれた公明党の会合で、政務三役の相次ぐ辞任に関し「こういうことはあってはならない。国民の信頼を回復する努力を続けたい」と表明。公明の山口那津男代表も同じ会合で「内閣の重要メンバーが不信を買うようなことではいけない。国民の信頼に応えられるように襟を正して出直したい」と述べた。
[時事通信社]