「紐で首を絞めて殺した。心中しようとしたが、死にきれなかった」自ら通報の93歳の夫、殺人容疑で逮捕…夫婦2人暮らし、89歳の妻の首に圧迫された痕

12日午前、札幌市豊平区の住宅で、高齢の女性の変死体が見つかった事件…女性は現場の家の住人の89歳とわかり、警察は93歳の夫を殺人の疑いで逮捕しました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区月寒東の無職、上牧道雄(うえまき・みちお)容疑者93歳です。 上牧容疑者は11日午後3時ごろから12日午前9時ごろまでの間、自宅で、妻の英代(ひでよ)さん89歳を殺害した疑いが持たれています。
警察によりますと、事件は12日午前9時まえ、上牧容疑者が自ら「妻が冷たくなっていて、意識、呼吸がない。紐で首を絞めて殺した。心中しようとしたが、死にきれなかった」と通報したことで発覚。 英代さんは1階の部屋の布団の上で、仰向けの状態で亡くなっていて、首に外傷、圧迫された痕が見られました。
事情を聴かれた上牧容疑者は「私が妻を殺したことに間違いない」と話すなどしたため、警察は同日夜、殺人の疑いで逮捕しました。 その後の取り調べに対しても、通報内容と同様に「心中しようとしたが、死にきれなかった。紐で首を絞めて殺した」などと話し、容疑を認めているということです。 英代さんが死亡していた部屋で、紐が見つかっていますが、この紐で首を絞められたどうかは特定されていません。
上牧容疑者と英代さんは夫婦2人暮らしで、英代さんは外部の介護サービスを受けていたとみられています。 近くの住人は「旦那さんとは朝のゴミ出しで顔を合わすこともあったが、奥さんは全く見かけなかった」などと話していました。 警察は、英代さんの死因、上牧容疑者が殺害に至った動機などについて、引き続き調べをすすめています。