愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)は14日、町職員に対してセクハラとパワハラの発言があったことを読売新聞の取材に対して認めた。井俣町長は「職員が(ハラスメントと)受け取ったなら、反省しなければいけないと考えている」と話した。
この問題を巡っては、井俣町長から繰り返しハラスメント行為を受けたとされる同町の職員が、全職員約230人に独自のアンケート調査を実施。公表した結果では、回答者72人のうち半数以上の39人が「ハラスメントを受けた」、あるいは「見たことがある」と回答していた。具体的な行為として、「死ね」「アホ、バカ」「彼氏はいるのか」などの発言があったという。また、「机を蹴られた」といった回答もあった。
井俣町長は「発言は心当たりがある」と話し、16日に記者会見を開き、経緯を説明する考えを明らかにした。また、「何より町民に心配をかけ、申し訳ない」と謝意を示した。
井俣町長は町議を経て、2018年の町長選で初当選。昨年4月の町長選で再選を果たしている。