宝塚歌劇団死亡問題 劇団側は「どのように調査したのか」明らかにするべき

ジャーナリストの佐々木俊尚が11月15日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題について解説した。
【宝塚歌劇団劇団員急死会見】会見する宝塚歌劇団の井塲睦之(いばのぶゆき)理事・制作部長、木場健之(こばけんし)・理事長、村上浩爾(むらかみこうじ)・専務理事(左から)=2023年11月14日 兵庫県宝塚市の宝塚ホテル 写真提供:産経新聞社
宝塚歌劇団は劇団員が自殺したとみられる問題について、11月14日に会見を開き、調査報告書を公表した。
飯田)遺族側は長時間活動や指導、負荷もあったと訴えています。それに対して、宝塚歌劇団の調査ではパワハラ、いじめに関しては確認できなかったとしています。
佐々木)遺族側は猛烈に反発しています。そもそも証言を全員から取れていません。「上級生などを庇っているのではないか」というような話もあるので、当然、納得できないですよね。旧ジャニーズの事件もそうですが、ここにきて閉鎖的な、昭和的な日本の問題に関して、次々と中身が暴かれる事件が相次いでいます。令和の時代になって「ようやくここか」という感じもします。
飯田)メールやX(旧Twitter)でも、さまざまな意見をいただきました。相模原市の“ふさこ”さんからは「会見を聞いて、死人に口なしだな、と感じました。いじめやパワハラは(本人が)感じたらそうであって、たとえ上級生がそんなつもりではないと言っても、まかり通らないと思います」と。また、大和市の“たけし”さんからは、「昭和ならいざ知らず、平成を超えて令和の時代にそぐわない行為ではないでしょうか」といただいています。
佐々木)いじめに関しては、やっている方はいじめだと認識していないケースが非常に多いのですよね。単なる指導だと思っていたり……。
飯田)イジり、とか。
佐々木)善意だと思っていたり。そこをどうやって調査したのか、もう少し明らかにして欲しい。会見もそっけなさすぎる気がしました。
飯田)「ヘアアイロンで火傷するのは日常茶飯事」というような発言がありましたが、そういうものでしょうか?
佐々木)「本当か?」という感じですよね。