走行中ナゼ? タイヤ外れ…女児に直撃し意識不明の重体 北海道札幌市

14日、札幌市で走行中の軽自動車からタイヤが外れ、4歳とみられる女の子に直撃しました。女の子は意識不明の重体です。レッカーされる軽自動車の映像では、左前方のタイヤがなくなっていました。

14日、札幌市の住宅街で事故は起きました。道路には、斜めに傾いた白い軽自動車が。よく見ると、左前方のタイヤがありません。軽自動車の運転手が「走行中の車からタイヤが外れて園児に当たった」と通報。
走行中の軽自動車のタイヤが外れ、歩道を歩いていた園児に当たる事故が発生。園児は4歳とみられる女の子で意識不明の重体だということです。
近隣住民
「救急車が2台来たり、消防車が1台来たり、そのあと警察が何十人も来てどこからタイヤが外れたのか、測っていた」
現場は、JR札幌駅から直線距離で約8キロメートル離れた住宅街。幼稚園や小学校の真横を通る坂道です。歩道には、交通安全を呼びかける黄色いのぼりがいくつも立てられていて、通学や通園に使われていたとみられます。
当時、その坂道を歩いていたのは、4歳とみられる女の子、5歳とみられるその姉と父親の3人。そこへ下ってきたのが白い軽自動車です。走行中に左前方のタイヤが外れ、4歳とみられる園児に直撃。他にけが人は確認されていません。
警察は、軽自動車を運転していた札幌市の若本豊嗣容疑者(49)を過失運転致傷の疑いで逮捕しました。

なぜタイヤは外れたのか? 専門家は…
交通事故鑑定人 中島博史氏
「最終的に全部ナットがはずれてしまって、タイヤが外れたんだと思います。締め付ける力が足りなかったために(部品が)緩んでいった」
「ホイールを締め付ける部品が外れてしまったのではないか」と指摘します。
交通事故鑑定人 中島博史氏
「(当該の軽自動車のタイヤが)レッカー車のタイヤの直径と同じサイズに見えます。規定より、かなり大きいように見えますので、販売店とかで対応してもらえずに(自分で)付け直したという可能性はあります」

現場近くにある防犯カメラの映像には、事故の約16分前、事故を起こした車と同じナンバーの白い軽自動車が映っていました。
運転席から降りてきた緑の上着にジーンズ姿の人物。カメラの持ち主によると「見知らぬ車が突然敷地に侵入してきて、タイヤ周りを確認するような動きをしていた」といいます。この人物が、逮捕された男なのでしょうか?
警察はタイヤが外れた原因などを調べています。
(11月14日放送『news zero』より)