逮捕の53歳運転手、右翼団体所属 イスラエル大使館近く車突入

16日午前10時50分ごろ、東京都千代田区二番町の在日イスラエル大使館近くで、軽乗用車が路上に設置された侵入防止柵へ突っ込んだ。警視庁は、車を運転していた男性を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。
警視庁公安部によると、逮捕されたのは東京都八王子市千人町3、無職、関口忍容疑者(53)。右翼団体「政道会義塾」に所属しており、「私がやったことに間違いない。警察官には申し訳ないことをした」と容疑を認めているという。
軽乗用車は大使館付近の交差点で突然左折し、大使館への侵入を防ぐ蛇腹状の柵と衝突したという。その際、警備にあたっていた警視庁の20代の男性機動隊員が巻き込まれ、左手の指をけがした。
パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘の激化で、イスラエル大使館前では連日抗議活動が続いており、警視庁は警備を強化していた。【木下翔太郎】