アジアや中米カリブ海と異なり、欧州はハリケーンが発生しないことで知られるが、北大西洋で生まれた「ロレンツォ」は、カテゴリー5の超巨大ハリケーンに成長してアイルランドを目指す可能性が高まってきた!
米海洋大気庁(NOAA)国立ハリケーンセンター(NHC)によると、「ロレンツォ」は、中米と北アフリカにはさまれた北大西洋で発生。急激に発達を遂げて、最新の予報では中心気圧が957ヘクトパスカル、最大風速47メートルでカテゴリー3の勢力に発達。
現在は時速24キロで北北東に向かっており、さらに発達を続け、2日にはカテゴリー5の最強ハリケーンに成長して大西洋中部のポルトガル領アゾレス諸島に接近、直撃の可能性が高まってきた。
その後も熱帯低気圧の勢力を維持しながら、今週末にはアイルランドや英国西部に接近する可能性があるという。
ハリケーンや台風、サイクロンと地域によって名称や発生基準は異なるが、いずれも正体は熱帯低気圧だ。中米カリブ海諸国から米国南部にかけては、今年もハリケーンが甚大な被害をもたらしたが、北大西洋で発生した熱帯低気圧が東へ進んでヨーロッパへ向かう例は、これまでにほとんどない。
しかし地球温暖化の影響で、近年では北大西洋でも熱帯海域の海水温の上昇に伴って、ハリケーンの活動が増えていて、2017年10月にはシェイクスピア劇のヒロインの名前で知られる「オフィーリア」が今回と似たようなコースをたどった記録がある。