北海道後志総合振興局が公表した2023年度上期(4~9月)の観光入り込み客数で、 喜 (き) 茂 (も) 別 (べつ) 町 (ちょう)が前年度同期比約2・3倍の406万人と異例の伸びを見せ、小樽市(365万人)などを抑え管内の市町村トップになった。一時はカウント間違いの疑義が生じ、公表データが削除されるほどだったが、正しい数字として再公表されている。同町がトップになるのは、現方式で統計を取り始めた10年度以来初めてという。
町によると、入り込み客数は国道230号・中山峠にある道の駅「望羊中山」のトイレ2か所に設置したカウンターで計測している。6月頃から実数より上振れしている疑いが生じ、9月に取り換えたという。
振興局のホームページで今月16日に公表されたデータを見た町の担当者が「間違いかもしれない」と連絡。一度は削除された。その後、改めて正しいデータだと町から報告があり、掲載し直した。町によると、7月に刷新した物販コーナーが好評なため、計測に誤りがあるとは断定できないという。
振興局産業振興部によると、喜茂別町は10月以降も前年度同月比で2倍以上の伸びとなっており、担当者は「精度を疑うほどではないが、今後はしっかり確認したい」と語った。
後志地方全体の入り込み客数は前年度同期比52%増の1348万人と、コロナ禍前の19年度同期まで回復した。喜茂別町の伸びは、前年度同期比約1・8倍だった小樽市より高く、北海道観光振興機構マーケティング部は、「異様な伸び。理由は分からないが、下期全体の数字が出れば実態が分かるだろう」との見方を示した。