天皇、皇后両陛下が国民スポーツ大会の総合開会式に出席…「長く心に残る実り多いものに」

第78回国民スポーツ大会(国スポ、旧・国民体育大会)が5日、佐賀市のSAGAサンライズパークを主会場に開幕した。改正スポーツ基本法に基づく名称変更後、冬季大会などは行われたが、本大会の開催は初めて。15日までで、27の正式競技などに約1万2000人が出場する。
同市のSAGAスタジアムで開かれた総合開会式には、天皇、皇后両陛下が出席された。天皇陛下はあいさつの冒頭、能登半島地震や大雨災害などの犠牲者に哀悼の意を表し、「新たな国民スポーツ大会の幕開けとして、長く心に残る、実り多いものとなることを期待します」と述べられた。
佐賀県は初めての国スポ開催にあたり、式典や競技運営で新たな取り組みを検討。開会式では、各都道府県の選手団が従来の隊列ではなく、音楽に合わせて手をたたくなどしながらパレードのように入場した。
今大会の競技では、都道府県対抗に加え、新記録を出した選手や最優秀選手(MVP)を表彰する制度を創設。バスケットボールなどの競技では、観戦の機会を広げるためにナイトゲームを初めて実施する。