台風18号から変わった温帯低気圧は4日、日本海を東へ進み、東北地方を通過する見通しだ。東日本から東北地方では、低気圧に伴う寒冷前線の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、海は大しけ、非常に激しい雷雨となるところがある。
天気は西から回復に向かうが、晴れ間が出るところでは、10月というのに最高気温が30℃を超えて真夏並みの暑さとなるので、要注意だ。
気象庁によると、今夜にかけて寒冷前線を伴う低気圧が東北地方に接近し、通過するのにともなって、北陸地方や東北地方の日本海側では、海上を中心に非常に強い風が吹き、海は大しけの見込みだ。
また、台風から変わった低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となって、東日本では今夜にかけて、北日本ではあす明け方にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがある。
5日朝までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、▽北海道150ミリ、▽東北・北陸地方120ミリ、▽関東甲信地方80ミリ。
東海から近畿地方では、発達した雨雲は遠ざかり、大雨の峠は超えたものの、3日朝の降り始めからの雨量が、▽兵庫県朝来(あさご)市で135ミリ、▽京都府福知山市と三重県熊野市で105ミリ、▽岐阜県郡上八幡95.5ミリ、▽静岡県伊豆市76.5ミリなどを観測。地盤が緩んでいる可能性があるため、引き続き土砂災害への注意が必要だ。
すでに東京では晴れ間が出ているが、気温もぐんぐんと上がっていて、きょうは最高気温が30℃を超えて、真夏並みの暑さになる可能性がある。雨が止んだあとは湿度も高いため、蒸し暑さが増すことから、体調管理を心がけてほしい。