山形県酒田市立南平田小の5年生49人が3日、昔ながらの農作業姿で稲を刈った。女子児童は額と鼻を細長い藍染めの布で覆う「ハンコタンナ」に、かすりの着物ともんぺを身につけ、伝統の「庄内おばこ」に変身。菅笠(すげがさ)をかぶった男子児童とともに、こうべを垂れた県産米「つや姫」を鎌で手刈りした。
1993年から続く恒例行事で、10年ほど前からは伝統的な衣装を着ている。斎藤優衣さん(11)は「ハンコタンナは涼しい。でも、しゃがんだまま作業を続けるのはつらい。全部手作業だった昔の人たちは大変だったと思う」と話した。【高橋不二彦】