北海道網走市内の養鶏場で野犬が鶏舎のニワトリを襲い、208羽が死んでいたことが20日、オホーツク総合振興局などへの取材で判明した。野犬は、多頭飼育のあった佐呂間町の酪農業の男性方から逃げ出していた。
網走保健所によると、1月28日に鶏舎内で暴れる野犬を取り押さえた養鶏場の経営者から連絡を受け、保健所で抑留。首輪から飼い主が分かり、2月14日に飼い主の酪農業の男性に引き渡された。養鶏場の経営者は野犬を確保した際にけがをしたという。
酪農業の男性は一時、200頭以上の犬を飼育。多頭飼育崩壊の状態だった。環境を改善するため、兵庫県の団体によって2023年6月、76頭に不妊手術が施されていた。佐呂間町によると、不妊手術を受けた犬の大半は大阪府の動物保護団体に引き取られたが、数頭が逃げていたという。
今回の野犬はこのうちの1頭の大型犬で、同年7月ごろに穴を掘って囲いから逃げ出していた。最近まで酪農家近くで確認されていた。現在は囲いの中で係留されている。
酪農業の男性は殺処分を回避するため、犬を引き取ったといい、「申し訳ない。弁償したい」と話しているという。【本多竹志】