埼玉県吉川市のリサイクル会社の敷地内に置かれたドラム缶から遺体が見つかった死体遺棄事件で、ドラム缶が保管されていた同県所沢市のトランクルームに2月には置かれていたことが、捜査関係者への取材でわかった。司法解剖の結果、遺体は高齢とみられる女性で、県警は身元の特定を進めている。
捜査関係者によると、利用料が払われていなかったため、管理会社側が2月にトランクルーム内を確認したところ、ドラム缶が置かれていた。その時は中身を確認しなかったという。
県警幹部によると、女性の遺体は死後相当の時間が経過しており、死因は不明。目立った外傷はなかった。ドラム缶は金属製で、直径約60センチ、深さ約90センチ。トランクルームはコンテナ型で、鍵がかかっていたという。
4月になってもドラム缶が残されていたため、管理会社が17日にリサイクル会社へ引き渡していた。18日に同社がドラム缶のふたを開けたところ、ブルーシートで覆われた遺体が見つかった。