さいたま女子高生刺殺、近くの交差点で見かけた直後に襲ったか…容疑の男は黙秘続ける

さいたま市桜区のマンションで14日夜、住人の高校1年の女子生徒(15)が刺殺された事件で、事件直前に現場から約30メートル離れた交差点を、別々の方向から来た女子生徒と殺人容疑で逮捕された谷内寛幸容疑者(25)がほぼ同時に通っていたことが埼玉県警への取材で分かった。県警は谷内容疑者がこの交差点で初めて女子生徒を見つけ、直後に襲った可能性もあるとみて調べている。
この交差点は、事件現場となったマンション入り口の北にある。付近の防犯カメラには谷内容疑者が北から南へ、女子生徒が西から東に向かって、同じ時間帯に交差点内を歩いている映像が残っていたという。
谷内容疑者は14日午後6時台に、現場から約500メートル離れた勤務先の建設会社の寮を出て、約1時間半、周囲を徘徊(はいかい)していたとされる。女子生徒は知人と近くの飲食店へ行き、帰宅するところを襲われたとみられる。
事件は14日午後8時15分頃に発生。発表によると、谷内容疑者はマンションの入り口で、女子生徒を刃物で切りつけるなどして殺害した疑いがある。県警幹部によると、谷内容疑者は雑談には応じるものの、事件に関しては黙秘を続けているという。