阪急阪神HD元会長の角和夫さん死去 76歳 阪急と阪神の統合主導、グループ経営を牽引

阪急電鉄のトップとして経営を主導した阪急阪神ホールディングス(HD)元会長の角和夫(すみ・かずお)さんが4月26日、死去した。76歳だった。
1973年に阪急電鉄(現・阪急阪神HD)に入社し、鉄道事業本部長、常務取締役などを経て2003年に社長に就任。05年に持ち株会社の阪急HD社長に就任した。その後、阪神電気鉄道との合併で主導的な役割を果たし、06年10月には新たに誕生した阪急阪神HDの社長に就任した。
持ち株会社のもとでグループに一体性を持たせ、それぞれの強みを生かしながら経営する手法で同社の発展を牽引(けんいん)した。関西財界でも中心的な役割を担い、11年から関西経済連合会の副会長を務めた。
昨年12月、「健康上の理由」で阪急阪神HDの会長職を退任した。大阪「正論」懇話会の幹事も務めた。