あす告示の東京都議選挙、石破首相が「第一声」見送りへ…敗北時の責任論を懸念

石破首相(自民党総裁)は、東京都議選(22日投開票)で13日の告示日の第一声を見送る意向を固めた。自民が苦戦するとの見方もあり、首相が初日から積極的に関与して敗れれば責任論に発展しかねないとの判断が働いた。
複数の自民関係者が明らかにした。都議選は夏の参院選の前哨戦に位置づけられ、各党が総力戦を展開する。前回2021年の都議選では当時の菅首相が自民党本部での出陣式でマイクを握った。石破首相も当初は積極的な応援に意欲をにじませることがあったが、都議会自民会派での政治資金パーティー収入の不記載問題などでの逆風が警戒されるなか、慎重姿勢に転じた。
首相周辺からは「首相は国会開会中でもあり公務に専念すべきだ」との声が出ている。首相は情勢も見極めつつ関与の度合いを決める構えだ。公明党や野党各党は党首級が告示日に応援に入る予定だ。