自民惨敗、過去最低=都民ファ第1党、「知事与党」過半数―立民伸ばす、国民と参政に初議席、公明は全員当選逃す・都議選

任期満了に伴う東京都議選(定数127)は22日、投開票された。自民党の獲得議席は過去最低だった2017年の23を下回る21にとどまり惨敗した。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が31で、第1党を奪還した。都民ファと自民に公明党を加えた「知事与党」では過半数を確保した。立憲民主党は議席を伸ばした。
国民民主党と参政党が初めての議席を獲得。公明は9回連続の全員当選を逃した。7月に行われる参院選の前哨戦として、各党は国政選挙並みの態勢で臨んだ。惨敗した自民は参院選に不安を残した。投票率は47.59%で、前回(42.39%)を上回った。
都民ファ、自民を除く党派別当選者は、公明19人、立民17人、共産党14人、国民民主9人、参政3人、地域政党「東京・生活者ネットワーク」1人、無所属12人。
今回の都議選では、42選挙区で平成以降最多の295人が立候補した。自民は42人(現有議席30)を擁立。会派裏金問題などで非公認とした7人が無所属で出馬し、当選した3人を追加公認した。都民ファは37人(同26)を公認。他に同じ会派の現職1人が無所属で立候補し、当選した。公明は22人(同23)を公認した。
共産は24人(同19)を、立民は20人(同12)を擁立した。この他に、日本維新の会が6人(同1)、生活者ネットが3人(同1)を公認。都議会に議席のない主な党派は、国民民主18人、れいわ新選組3人、参政4人、日本保守党1人、社民党1人、石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」42人。
選挙戦では、物価高対策や自民会派の裏金事件を受けた「政治とカネ」の問題を中心に論戦が交わされた。今回の都議選は、選挙ポスターの品位保持規定を盛り込んだ改正公職選挙法の施行後初めての大型選挙となった。 [時事通信社]