第27回参院選(20日投開票)が3日、公示され、日本維新の会・吉村洋文代表=大阪府知事=が大阪・ミナミの「なんば広場」で大阪選挙区の公認候補2人とともに第一声を挙げた。
吉村代表はまず、大阪・関西万博、IR、うめきたの整備、市営地下鉄民営化など、大阪維新の会からスタートした維新15年の改革の成果を強調。続いて大きく2つの公約を掲げた。
1つめは、社会保険料を下げる改革。「所得が350万円の人、所得税は7万円ですけれど、天引きされる社会保険料はなんと50万円。同じ金額を会社、事業主も負担しています。(社会保険料減は)人口減少高齢化社会の中で絶対に必要な本質的な問題」と恒久的な“手取りアップ”と事業主の負担減を訴えた。
2つめは、大阪・関西を副首都として、首都圏をバックアップする経済圏を構築すること。「世界を見渡して、一極集中の国はほとんどない。米国もワシントンに全てが集まっているわけではない。カリフォルニア州は(2024年に)1つの州で日本のGDPを超えた。若い世代が頑張ったら夢をかなえるエリアをつくっていく」と大阪・関西が日本経済をけん引する仕組みをつくり出すとした。
さらに自公政権への対決姿勢を鮮明にした。「選挙前だからって『2万円の現金配ります。皆さんよろしく』って買収じゃないですか!」「『目の前でバラマキます』って違うやろ」と自公の現金2万円を給付するという公約を一時しのぎだと批判した。また、訪日観光客の消費税免除廃止も訴えた。
演説を終えると「吉村さ~ん!」という聴衆の声援に手を振って応えた。「万博また行くでぇ」と声を上げた男性にはサムアップで応じていた。