警察の行政手続きオンライン化 24→560に拡充へ 12月から

警察庁は10日、警察の行政手続きのオンライン化について、約560の申請や届け出を対象とする方針を決めた。2021年6月以降、道路使用許可の一部など24の手続きを既にオンライン化しているが、それが大幅に拡充される。システムが整い次第、12月から運用を始めたい考え。
対象は、すべての道路使用許可申請(24年度約357万件)▽物品の搬送や障害者の送迎などのための通行禁止道路の通行許可申請(24年度約151万件)▽軽自動車の保管場所届け出(24年約116万件)▽運転経歴証明書の申請(24年約31万件)――など。
警察庁は「オンライン化が必要なものは、これでほぼ完了する」としている。
入力は、政府のポータルサイト「e-Gov(イーガブ)」を利用。警察本部や警察署に行かなくても申請でき、夜間の届け出も可能となる。窓口での申請も継続される。
都道府県警で既に独自でオンライン化しているものは、その電子申請フォームの利用を続ける場合もあるという。
24年度のオンライン申請は20万4554件あり、うち6割以上は道路使用許可だった。【山崎征克】