東京・豊洲のタワーマンション敷地内で住人の男性に催涙スプレーを噴射し、殴るなどの暴行を加えたとして、警視庁捜査1課は11日までに、強盗傷害容疑で、いずれも職業不詳、小川大輔(44)=大阪府守口市東町、岩崎信明(38)=住居不詳、田中信悟(35)=同府豊中市庄内西町=各容疑者を逮捕した。岩崎容疑者は「身に覚えがない」と否認し、小川、田中両容疑者は「弁護士と話したい」と供述しているという。
同課によると、小川、岩崎両容疑者が実行役、田中容疑者が運転と見張り役だった。男性と3人の間に面識はなかったとみられ、同課は指示されて襲撃したとみている。
逮捕容疑は1月28日午後8時45分ごろ、江東区豊洲のタワーマンションの敷地内で、住人の40代男性の顔に催涙スプレーのようなものを吹き掛けた上、逃げようとしたところを追い掛けて転倒させ、棒のようなもので複数回殴った疑い。
男性は腰の打撲や顔面のやけどなどで2週間のけがをした。
岩崎、田中両容疑者は兄弟で、小川容疑者と交遊関係にあった。
捜査関係者などによると、3人は1月27日に大阪府から上京し、現場を下見した上で、横浜市内に宿泊。翌日、マンション付近で待ち伏せし、男性が外出先から帰宅して車から降りたところを襲った。男性に抵抗されたため、何も取らずに車で逃走し、同課が行方を追っていた。 [時事通信社]