放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(小町谷育子委員長)は11日、TBS系バラエティー番組「熱狂マニアさん!」に放送倫理違反があったとする意見書を公表した。
意見書によると、2024年10月19日の回で、家具・日用品大手ニトリの商品を2時間のスペシャル番組として放送。商品名や価格、購入に関する注意事項などとともに、合計47点の商品を全編にわたって紹介した。さらに、本編とは別に、放送時間内に番組のスポンサーでもある同社のCMが2回流れた。
これらの点について、同委は「番組と広告の識別に関して制作者の認識が甘かった」と指摘。視聴者から疑念を持たれる可能性を高め、日本民間放送連盟の放送基準などにも反すると判断した。
TBSは「意見を真摯(しんし)に受け止め、番組の制作から放送に至る過程において適正な対策を講じ、視聴者の皆さまの信頼回復に努めてまいります」とのコメントを発表した。 [時事通信社]