児童のリコーダーに体液を付着させたなどとして、器物損壊罪や不同意わいせつ罪などに問われた名古屋市立小の元教諭の男(34)の初公判が17日、名古屋地裁(須田健嗣裁判官)であった。元教諭は起訴事実を認め、「被害者には一生残る傷を負わせてしまった」と謝罪した。元教諭は、教員が児童の盗撮画像をSNSのグループチャットで共有していたメンバーの一人とみられている。
起訴状によると、元教諭は2023~24年、担任を受け持っていた児童ら2人のリコーダーに体液を付着させるなどしたほか、今年1月には同市の駅ホームで女性(当時15歳)が背負っていたリュックに体液をかけて汚したなどとされる。
検察側は冒頭陳述で、元教諭にはグループチャットに投稿し、承認欲求を満たしたいとの考えがあったと指摘。リコーダーに体液を付着させ、その様子をスマートフォンで動画撮影したなどと主張した。
愛知県警は、元教諭のスマホを解析する過程でチャットの存在を把握。10人近くが参加し、教室での着替えなどを撮影した動画や画像が共有されていたという。グループチャットを巡っては、別の小学校教諭2人が性的姿態撮影処罰法違反で起訴されている。