宮城県の村井知事は16日、参政党の神谷代表が仙台市内で行った街頭演説の発言について、県の水道事業を巡って事実と異なる内容があったとして、発言の訂正と謝罪を求める抗議文を提出したと明らかにした。
神谷氏は13日に行った参院選宮城選挙区の候補者の応援演説で、県が水道事業を民営化したと主張し、「おかしい宮城県は。水道はめちゃめちゃ大事だ。なぜ外資に売るのか。もうかるなら日本人にやらせれば良い」などと発言した。
県は一部の上下水道事業の管理運営権を民間事業者に委託。15日に提出した抗議文では、事業は県が所有しており、民営化ではなく官民連携事業だと主張。事業者の最大株主も国内企業で事実と異なると指摘した。
村井知事は16日、報道陣の取材に「事実を勉強した上で発言をしなくてはならない」と批判した。県は、「誤った情報を発信し、県民に過度な動揺や不安を与えることは許されない」として、19日までに訂正などの対応をとるよう同党側に求めた。
神谷氏の事務所の担当者は「抗議文は受け取っており、党の担当部署で対応を検討している」と述べた。