ビルの同じフロアに入る薬局に合鍵を使って侵入し、糖尿病治療薬を盗んだとして、耳鼻咽喉科クリニックを運営する医師の男が逮捕されました。
7月17日、建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、尼崎市のJR立花駅前のビルに入る耳鼻咽喉科「瀬尾クリニック」の院長・瀬尾達容疑者(62)です。
警察によりますと瀬尾容疑者は去年9月、クリニックと同じ階にある薬局に合鍵を使って侵入し、糖尿病治療薬「リベルサス 7mg」20錠を盗んだ疑いが持たれています。
▼盗難被害に気づいた薬局が防犯カメラを設置し…
発覚の経緯はこうです。
去年11月、被害薬局側が警察に「この数か月間、数百万円単位の薬が盗まれていて、その大半が糖尿病の薬だった。防犯カメラを設置したところ10月30日に瀬尾容疑者が薬局内に侵入したのを確認できた」と届け出ました。
警察も防犯カメラ映像を確認し、所要の捜査を経て、今年6月30日に瀬尾容疑者を建造物侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕。
その後も捜査を続け、ロット番号などをもとに「リベルサス 7mg」20錠を去年9月に盗んだ疑いなどを裏付け、17日の再逮捕に至ったということです。
瀬尾容疑者が合鍵を作った経緯などはまだ分かっておらず、今後の捜査で明らかにするということです。
▼「リベルサスを盗んだのは、私が飲むためと、知人に与えるためでした」
1回目の逮捕時の取り調べで「薬局に侵入したことに間違いありません。友人の減量治療のために、糖尿病の薬を盗もうと入った」と容疑を認めた瀬尾容疑者。
今回の再逮捕についても容疑を認め、「私がリベルサスを盗んだのは、私が飲むためと、知人に与えるためでした」と供述しているということです。