札幌・北警察署は2025年7月24日、詐欺の疑いで旭川市に住む自称、パート従業員・小柴祥子容疑者(37)を逮捕しました。
小柴容疑者は24日、氏名不詳者と共謀して、札幌市北区に住む80代の女性からキャッシュカード2枚と現金100万円を盗んだ疑いが持たれています。
警察によると、氏名不詳者が北海道警察本部の警察官になりすまし、80代の女性に「あなたの口座から金が下ろされている。下した分を戻す手続きをするので封筒にキャッシュカードと暗証番号を書いた紙を入れておいてください。その他にもタンス預金はしていますか?最近、偽札が流行っているので、北警察署の警察官を行かせて確認します」とウソの電話をかけました。
その後、女性の元に札幌・北警察署の警察官を名乗る小柴容疑者が訪問し、女性にキャッシュカードなどが入った封筒に封をするために印鑑を取ってくるように指示しました。
警察によると女性が印鑑を取りに行っている時に、準備していたニセ封筒と女性から渡された封筒をすり替えたとみられるということです。
その後、女性が戻り、印鑑で封をした封筒を戻した後、「タンス預金を確認したい」と言い、女性が持ってきた現金が入った封筒を確認し「偽札が混ざっているから署に持って帰って確認したい」などとウソを言い、女性から現金100万円をだまし取ったということです。
女性は小柴容疑者が帰った後、自宅に残された封筒を確認したところ、キャッシュカードではなくトランプ用のカードが入っていたため不審に思い、警察に「本当の警察官か確認したい」と相談をしたことで、事件が発覚したということです。
その後、各種捜査の中で小柴容疑者の逮捕に至ったということです。
調べに対して小柴容疑者は「警察官とウソを言って、キャッシュカードと現金を受けとった」と容疑を認めているということです。
警察は共謀者がいるとみていて、余罪を含めて詳しく事件を調べています。