山形新幹線、E8系の単独運転再開…東京―山形で直通運転が復活

JR東日本は1日、山形新幹線で新型車両「E8系」の単独運転を再開した。東京と山形方面を結ぶ通常ダイヤでは順次、直通運転が復活する。E8系車両は6月、故障が相次いでいた。
故障したのはE8系車両の5編成で、JR東の調べでは、車内の補助電源装置が損傷していた。単独運転に使用するのは別の6編成で、JR東は安全性が確認されたとしている。
故障後、E8系車両は他系の車両と連結して運転し、福島駅から山形方面への乗り入れは中止。福島駅から山形県の新庄駅までの区間は一部を除き、E3系車両による折り返し運転をしていた。東京と山形方面を行き来する乗客は、福島駅で乗り換える必要があった。
月2回ほど山形に出張するという東京都葛飾区の会社役員の男性(46)は1日朝、山形駅で新幹線を降りた。「福島での乗り換えはホームの移動が大変だった。直通運転の再開で便利になり、気分がよくなる」と喜んでいた。