石破茂首相は6日、原爆の日の平和記念式典に参列後、広島市で記者会見した。戦後80年の節目に合わせた「見解」の公表に改めて意欲を示した上で「歴史認識は貴重な積み重ねがある」と述べ、踏み込まない考えを示唆。参院選惨敗を受けて自らの進退を問われたのに対し、明言を避けた。
戦後80年に当たり、首相は閣議決定を伴う「首相談話」の発出を断念したものの、戦争の検証を柱とする個人的な見解は公表したい意向。終戦記念日の15日、日本が降伏文書に調印した9月2日は外す方向となっており、会見で「形式はよく考えたい。どの時期が最も適当かよく考えたい」と語った。 [時事通信社]