再び「警報級の大雨」のおそれ 産山村の県道で土砂崩れ発生も

7日に猛烈な雨が降った県内。8日も明け方に八代市で激しい雨が降りました。気象台は、11日(月祝)頃にかけて再び警報級の大雨が降るおそれがあるとして、土砂災害などに十分な注意を呼びかけています。
前線と湿った空気の影響で、8日の県内は未明から広い範囲でまとまった雨となりました。八代市では午前5時過ぎまでの1時間に37.5ミリの激しい雨が降りました。この影響で、肥薩おれんじ鉄道は始発から約2時間にわたり運行を見合わせました。
一方、産山村では7日、雨の影響で県道南小国波野線で土砂崩れが発生。けが人はいなかったものの現在も周辺の道路が通行止めとなっています。
県内の雨は現在小康状態となっているものの、熊本地方気象台は11日(月祝)頃にかけて再び警報級の大雨のおそれがあるとして土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に十分注意するよう呼びかけています。9日にかけ予想される1時間の雨量は、県内全域の多い所で50ミリ、9日午後6時までの24時間の雨量は多いところで120ミリとなっています。今後の雨の注意点は…。
(気象予報士・北島茂さん)
雨が小康状態でも油断してはいけません。民間の気象会社ウェザーニューズがまとめた8日夜9時から11日、月曜にかけての予想積算降水量をみますと、熊本は県の北部を中心に紫色の表示があります。これは3日間で200ミリ以上の雨が予想されている地点なんです。つまり、8日夜から再び大雨のおそれがあるんです。特に今回は、県の南部や沿岸部ではあたりが暗いうちからザーザー降りとなりますので、念のため非常用持ち出し袋を用意しておくと安心です。また、活発な雨雲は徐々に北上していきます。県の北部では、9日夕方にかけて断続的にザーザー降りとなりますので、雨による災害には十分な注意が必要です。