熊本の記録的大雨で土砂崩れに巻き込まれて亡くなった男性の妻が取材に応じ、当時の状況を語りました。
11日、熊本県甲佐町で発生した土砂崩れでは、増田佳明さん(57)が巻き込まれて亡くなりました。妻と2人の子どもと避難しようとするなかで、巻き込まれたとみられています。
13日、妻の安理沙さんが取材に応じました。そのコメントです。
「午前4時前、警戒していたにもかかわらずいきなり水が増え、このままいたら車が水につかりダメになると判断した私たちは、車を移動させることにしました。ずぶ濡れになりながら、いろいろなことに気を配ってくれていました」
「午前3時56分に車を移動し、その4分後に山が崩れました。車内の私たちはどうにか無事でした。きっと父ちゃんが守ってくれたんだと思います。当時は一睡もせずに外を警戒してくれていました」
「熊本地震の後の熊本水害の経験をもとに、逃げる時にはすぐ動けるようにしてくれていました。最後まで先陣を切って家族を守る男気あふれるイイ男でした」
熊本県の記録的大雨では、2人が亡くなり、3人の安否が分かっていません。