【豪雨】安否不明の男性か?川沿いで高齢男性が遺体で見つかる

11日までの大雨で熊本県内では2人の死亡が確認されたほか、13日午前、熊本市南区城南町の川から男性が遺体で見つかりました。
遺体が見つかったのは、熊本市南区城南町の浜戸川(はまとがわ)沿いです。
13日は午前10時から安否不明者の男性の捜索が行われていましたが、10時半頃、川沿いで高齢の男性が遺体で見つかりました。
男性は木に引っかかったような状態で見つかったということです。
11日に「同居人の男性がいない」と警察に通報があり、浜戸川近くの道路では、男性が乗っていたとみられるバイクだけがガードレールに挟まった状態で見つかりました。
家族によりますと、安否が分からなくなっているのは熊本市の長田修さん(74)で、11日の朝早く、バイクで仕事で向かったまま行方が分からなくなっていました。
警察は、遺体が長田さんではないかとみて司法解剖を行う予定です。
一方、13日は一転して気温が高くなり、危険な暑さの中、復旧作業や片付けの作業が行われています。
最高気温34度が予想されている上天草市松島町では、午前中から30度を超える暑さの中、浸水した自宅の片付けに追われていました。
住民は、「エアコンも室外機が水に浸かっている。こんなの初めて。こんなの(浸水の後の片付けは)二度としたくない。」と話していました。
県内では、熊本市南区城南町で男性が遺体が見つかったほか、甲佐町で土砂崩れに巻き込まれた50代の男性と、八代市で用水路に沈んだ車の中から見つかった70代の女性の、あわせて2人の死亡が確認されています。
交通への影響も残っていて、九州自動車道は、松橋インターから八代インターの区間でのり面の崩落が発生し、上下線とも通行止めが続いています。
肥薩おれんじ鉄道は、八代から肥後田浦の間で土砂の流入などが発生し、運休となっています。運転再開には1か月以上かかる見込みだということです。
今回の記録的な大雨について熊本県の木村敬知事は、孤立集落の解消に全力で取り組むとともに、災害救助法の適用が決まった10の市と町を対象にした説明会を開くと話しました。