学歴詐称を指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長は13日、自身の学歴問題に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問で、問題発覚後に中島弘道議長らに「卒業証書」とされる書類を見せた時間について「19・2秒、見せた」と証言した。
委員からの「なぜ議長らに『卒業証書』をチラ見せしかしなかったのか」という質問に対して答え、「チラ見せではない」と反論した。19・2秒の根拠について、当時、中島議長の了解を得てやり取りを録音しており、それに基づき計測したと説明した。
百条委は「卒業証書」とされる書類の提出も求めているが、田久保氏は刑事告発されたことなどを理由に拒み続けている。
7月29日の百条委では田久保氏の知人が市長就任前に「(大学)卒業はしていないと本人から聞いていた」と証言していたが、田久保氏は6月28日に大学を訪問した際に自身が除籍になっていたことを知ったと述べ、証言内容を否定した。
田久保氏は尋問終了後、取材に応じ「責任をもって答えられることについては答えた」と述べた。(青山博美)