静岡・伊東市の田久保市長、学歴問題巡る百条委の証人尋問で「質問の意図を簡潔に」と注文

学歴詐称を指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長は13日、自身の学歴問題に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問に出席した。6月28日に東洋大を訪問した際に自身が同大を卒業せず、除籍になっていたことを知ったと証言した。
自身が持つ東洋大の「卒業証書」とされる書類に関する説明を求められ、「卒業証書とされていたものだと思っている」と回答した。
田久保氏の辞意撤回など一連の言動に批判的な発言をしながら質問する百条委の委員に対して、「申し訳ないが、質問の意図を簡潔にまとめていただきたい。どこに回答していいのか分からない」と注文する一幕もあった。
田久保氏は7月、証人尋問への出席要請に対して「回答が事実上不可能な内容を含むものである」として拒否していたが、市議会は再度出席を拒んだ場合、田久保氏を刑事告発する方針を示していた。
百条委は「卒業証書」とされる書類の提出も求めているが、田久保氏は刑事告発されたことなどを理由に拒み続けている。
田久保氏は5月の市長選で初当選。市の広報誌などで「東洋大卒」と自身のプロフィルを紹介したが、実際には除籍されていた。(青山博美)