参政党、議員88人で靖国集団参拝…4月28日は慣例化、終戦記念日は初 神谷代表「ぜひ総理も」

参政党の議員団88人が終戦80年の節目となる2025年8月15日、靖国神社を昇殿参拝した。参拝後、神谷宗幣代表は報道陣の取材に応じ、「二度と日本が戦争に巻き込まれないように、戦争の惨禍にあわないように、平和を守る政治をしたいという思いを今日お伝えしてきました」と話した。
「日本の主権をさらに回復させるために頑張りたい」
神谷氏は議員団で参拝した理由について、「今年は(終戦)80年の節目であるということと、参議院選挙で大きな期待を皆さんからいただいたので」と説明。党の国会議員に呼びかけたところ、地方議員からも一緒に参拝したいという声があったため、合わせて88人で参拝したという。8月15日の党での参拝は初という。
神谷氏は、「国のために、みんなを守るために戦っていただいた、そして尊い命が失われたいう方々に本当に感謝と追悼の気持ちをお伝えしたい」としたうえで、「そういった方々の子孫が今、日本を支えているわけですから、二度と日本が戦争に巻き込まれないように、戦争の惨禍にあわないように、平和を守る政治をしたいという思いを今日お伝えしてきました」と、参拝にあたっての思いを話した。
神谷氏によると、参政党ではサンフランシスコ平和条約が発効した4月28日に参拝している。占領されていた日本が主権を回復した日だが、「それがまだ十分に果たせていないということに対して、日本の主権をさらに回復させるために頑張りたいという思いで参拝をしてきました」と理由を話した。今後について、「毎年8月15日に来るわけでは多分ない」としつつ、4月28日の参拝は続けたいとした。
また、首相が靖国神社を参拝しない状況があることについては、「いろいろな外交上の問題等を考えておられるんだと思いますけども、個人的な希望としてはですね、ぜひ総理も参拝していただきたいと考えています」と話した。
一方で、参拝への批判的な声への受け止めなどについても質問が及んだが、神谷氏は回答しなかった。
参政党は「終戦80年談話」も発表
参政党は公式サイトやSNSを通じて、「終戦80年談話」を発表している。談話では、終戦までの経緯を
などと表現した上で、自民党が衆参両院で過半数を割ったことと、参政党の躍進に触れ、「政府与党や既成支配層に見放されたと感じる国民の怒りであり、同時に『このまま日本を滅びゆかせてはならない』という覚悟、そして希望と変革への熱い思いの結晶なのです」とした。
続けて、「私たちは、こんな国民の思いと期待を真摯に受け止めます」とし、「先人が護り抜いた日本を、次の世代へ。そして、子や孫たちが誇りと希望を胸に生きられる未来を、この手で切り拓くために。参政党は、全身全霊をもって戦い続けます」と締めている。

【終戦80年談話】 我が国は、いま大東亜戦争終結から 80年という、大きな節目を迎えています。 遡れば戊辰戦争から157年。 不平等条約の改正を求め、 脱亜入欧の旗のもと、 西洋列強の帝国主義の掟に合わせて 軍事力を競い抜いた77年の歩みは、 大東亜戦争の敗戦によって幕を閉じました。… pic.twitter.com/OvrvT4zAJF