さっぽろ雪まつりで陸自が制作する大雪像、2基→1基に…旅団長「苦渋の決断」

2027年以降、「さっぽろ雪まつり」で陸上自衛隊第11旅団が制作する大雪像が2基から1基に減ることについて、足立吉樹旅団長が25日、報道陣の取材に「(削減は)苦渋の決断だった」と胸中を明かした。
札幌市の真駒内駐屯地で秋元克広市長から来年2月の雪まつり開催に向けた協力要請を受けた後、駐屯地内で取材に応じた。
陸自と市は今年5月、国際情勢の緊迫化や大規模災害への対応の必要性が増している点を踏まえ、大雪像の制作数を削減することで合意。足立旅団長は取材に「災害や有事は雪のない時期に都合良く起こるものではない」と述べ、即応性を維持・強化するために隊員の訓練を優先することへの理解を求めた。
これまで陸自が担っていた1基分は、北洋銀行が制作を引き受ける意向を示している。足立旅団長は「非常に技術が求められる作業。しっかり引き継げるようにしたい」と語った。