読売新聞社が22~24日に行った全国世論調査では、参政党の政党支持率が前回調査に続いて「野党トップ」となった。立憲民主、国民民主両党は支持率が微減となっており、参政党が勢いを維持していることへの危機感を強めている。
参政の神谷代表は23日夜、さいたま市で行った街頭演説で「野党で支持率第1の政党になっている。全国からファンの方々が集まって演説を盛り上げてくれる」と語り、支持者から熱烈な拍手喝采が起こった。
参政の支持率は5月が1%、6月が5%だったが、7月の参院選直後に行った前回調査では12%に急伸し、国民民主の11%、立民の8%を抜き、初めて野党1位に躍り出た。6月下旬に梅村みずほ参院議員が入党して所属国会議員が5人となったことで、メディアへの露出が増えたことが影響したとみられる。
今回の調査でも、自民党23%に次ぐ12%となり、国民民主9%、立民7%、日本維新の会4%を上回った。参院選で改選1議席から14議席に躍進した参政の勢いは衰えていない状況だ。
立民の大串博志代表代行は25日、立民の支持率について「参院選の結果を受けた世論の表れだと思う。厳しく総括して党を立て直したい」と述べた。参院選で立民は改選22議席から横ばいで、比例選の得票は国民民主、参政両党を下回った。
国民民主の玉木代表は、参政の支持率に関し「よく活動しており、選挙の余波もあり、メディアも含めて注目が続いているからではないか」と分析した。
維新は今月に入り、藤田文武共同代表ら新執行部を発足させたが、支持率は1桁台を抜け出せないでいる。今回の調査で、自民、公明両党の連立政権に加わるのが最も望ましい政党を選んでもらうと、国民民主の33%に続き、維新は23%で、立民が19%だった。ただ、維新内には「安易な与党との接近は、党が埋没するだけだ」(幹部)と警戒する声も出ている。