世田谷で女性殺害の容疑者、事件前日に「下見」か…現場付近をタクシーで訪れる

東京都世田谷区で韓国籍の女性が切りつけられて死亡した事件で、殺人容疑で逮捕された交際相手で韓国籍のパク・ヨンジュン容疑者(30)が、事件前日にも現場付近を訪れていたことが捜査関係者への取材でわかった。現場は女性の仕事の関係先で、警視庁は下見していた可能性があるとみて調べている。
パク容疑者は1日午後1時半頃、同区野沢の事務所敷地内で、港区芝浦の衣料品販売業バン・ジウォンさん(40)の首を切りつけて殺害した疑い。
捜査関係者によると、バンさんは同日午前11時頃、衣料品の撮影の立ち会いで現場のフォトスタジオを訪れ、休憩で外に出た際に襲われた。パク容疑者は同7時半過ぎに港区のホテルを出て、タクシーに乗車。同8時15分頃には現場付近に到着していた。
防犯カメラなどの捜査で、パク容疑者が先月31日にもタクシーで現場付近を訪れていたほか、現場から刃物を持って逃走後、電車に乗車した東急田園都市線三軒茶屋駅周辺のカメラには、刃物が映っていなかったことも確認されたという。
同庁は3日、パク容疑者を殺人容疑で東京地検に送検した。