それぞれ1億円超被害の特殊詐欺とロマンス詐欺、70代男性は金塊5キロと金貨を郵送…宮城県

宮城県警は4日、県内の70歳代自営業男性が約1億1300万円の特殊詐欺被害に遭ったほか、県内の60歳代会社役員女性も計約1億2000万円のSNS型ロマンス詐欺の被害に遭ったと発表した。いずれも今年の県内の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害では最高額となった。
県警によると、70歳代男性の携帯電話には6月6日、総務省職員らを名乗る人物から「あなたの携帯がサイバー攻撃を受けている。被害拡大を防ぐため、保険に加入する必要がある」と連絡があり、指定口座に計380万円を振り込んだ。
その後、警察官を装った人物らから「保険金詐欺の捜査のため、自宅にある財産を教えなさい」などと連絡があり、指示通りに金のインゴット5キロ・グラム(時価計約8700万円)と金貨約1・3キロ・グラム(時価計約2200万円)を郵送するなどした。
60歳代女性は6月上旬頃、SNSで知り合った人物から投資を勧められ、暗号資産の口座を開設。7月12日から8月22日までの間、投資名目で計約1億2000万円相当の暗号資産を指定先に送金した。友人に相談し、被害が判明した。