小泉進次郎氏の敗北原因はトランプ氏?著名キャスターが総裁選分析「なぜ下馬評が変わったのか」

BS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)のキャスターを務める松原耕二氏は5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演。4日に投開票された自民党総裁選で、当初「本命」といわれながら伸び悩み、決選投票で高市早苗新総裁(64)に敗れた小泉進次郎農相(44)の敗因を、トランプ米大統領ではないかと分析した。
松原氏は、昨年の総裁選決選投票では、1回目の投票でトップだった高市氏の保守色の強さへの懸念から、決選投票で石破茂首相に議員票が流れた経緯を説明した上で「今回も、高市さんが(1回目の投票は)1位で小泉さんが2位で、でも最後はやっぱり小泉さんだよねというのが下馬評だった。なぜ変わったのか」と述べ、進次郎氏の決選投票での伸び悩みを独自分析。「もちろん(高市氏が)党員票で圧勝していたことや、麻生(太郎最高顧問)さんが(高市氏支持で)動いたことが大きかったと思うが、ベースにあったのは、トランプ氏がまもなく来る中で、小泉さんで大丈夫なのかという議員心理が広がっていた。だから林(芳正)さんも伸びていた」と指摘。今月27日に来日予定のトランプ米大統領と向き合う、首相になる見通しの新総裁として、進次郎氏では不安があったのではないかとの見立てを示した。
「小泉さんは総裁選で自らの持論を封印し特徴を失ってしまい、色がなくなってしまっていた。高市さんも、前回は靖国神社を総理になっても参拝すると言いながら今回は封印し、独自色を失ったように一瞬思うんですが、議員にしたら『外交がめちゃくちゃになるんじゃないか』という前回とは違って、『高市さんは丸くなった』という安心感につながった面があるのだろうと思う」とも指摘。「それが最終的に、前回のような石破さんになだれを打つというような感じにはならなかったということがあるのだろう」と述べた。