神戸「三宮」と「元町」の境界、綱引き5番勝負で決着…勝利した元町が京町筋から西に

神戸市中央区の繁華街「三宮」と「元町」の境界線を綱引きで決めるイベントが4日、三宮中央通りであった。三宮と元町の2チームに分かれて約50メートルの綱を引いた結果、元町チームが勝利。京町筋を境にして西が「元町」となり、それより東が「三宮」となった。
実行委員会によると、三宮や元町の商業関係者や地権者らが集まる会合で、両地区の境界線はどこかと議論になり、綱引きで「決着」をつけることになった。三宮チームが勝てば、トアロードより東が三宮、元町チームが勝てば、京町筋から西が元町とする条件にした。
この日、三宮は神戸阪急、元町は大丸神戸店の店長がそれぞれキャプテンを務め、綱引きで5番勝負。参加者は法被を着るなどして気合を入れて綱を引くと、元町チームが4―1で勝利した。
後日、三宮中央通り沿いに境界の目印となるタペストリーを設置する予定。町名などは変わらず、市民生活には影響はないという。
元町チームで出場したセレクトショップ経営の女性(43)は「店がある場所は負ければ三宮になっていた。トアロードは元町と思っていたので、死守できてよかった」と笑顔だった。