年明けにも第5次再審請求=大崎事件、弁護団が方針―鹿児島

鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人などの罪で服役した原口アヤ子さん(98)の弁護団は18日、来年1月上旬にも第5次再審請求を行う方針を示した。鹿児島市内で開いた記者会見で明らかにした。
第5次再審請求では、他殺ではないことを証明する法医学関連の鑑定結果や、共犯者とされた元夫らの供述の信用性に関する新証拠を予定しているという。弁護団の鴨志田祐美共同代表は「この事件は有罪になってはいけない事件だったということを、旧証拠をもう一度吟味し、新証拠と合わせて再審開始の扉を開く」と述べた。
大崎事件は、これまでに3回再審開始決定が出たが、いずれも上級審で覆された。原口さんは、捜査段階からは一貫して犯行を否認。第4次再審請求は地裁と高裁支部が退け、最高裁で今年2月に確定した。 [時事通信社]