自民党が政治団体「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員との参院会派「自民党・無所属の会」を結成した動きを受け、自民党兵庫県議団が党の松山政司参院議員会長に対し、説明を求める意見書を近く提出することが22日、分かった。N党の会派入り撤回を求めることも検討している。関係者が明らかにした。
N党を巡っては、党首の立花孝志氏が昨年11月の兵庫県知事選に立候補し、自身の当選を目的とせず斎藤元彦知事を応援する「2馬力選挙」を展開。斎藤氏の疑惑を調査した県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員長を務めた自民県議をSNSで中傷したなどとして、立花氏が名誉毀損(めいよきそん)容疑で書類送検される事態になった。
関係者によると、自民党・無所属の会の結成後、自民県議団は総会を開き、意見書の提出を全会一致で決定したという。ある自民県議は「同じ政治思想を抱けるのか疑問。県知事選とその後も誹謗(ひぼう)中傷された議員もおり、一緒にやること自体、疑義を抱かざるを得ない」と話した。