「パチンコ代に」 同期会費の着服などで巡査長を処分 群馬県警

同期生会の会費約37万円を着服したとして、警察署の巡査長が業務上横領容疑で前橋地検に書類送検されていたことが14日、群馬県警への情報公開請求で判明した。送検は10月23日付。巡査長は「生活費やパチンコ代、カードローンの返済に充てた」と話しているという。
監察課によると、巡査長は2022年6~10月、初任科時代の同期生会で会計を担当していたが、会費約37万円を着服し、横領した。今年2月、会の代表者が会費を管理する口座の残高が数百円しかないと気づき、被害が発覚した。被害金は全額弁償されているという。巡査長は10月23日付で減給10分の1(3カ月)の処分を受け、依願退職した。
また、部下の容姿をからかうハラスメントをしたとして県警本部の警視が所属長注意を受けたことも判明した。10月31日付。同課によると、警視は今年6~7月、複数の職員がいる前で特定の部下職員に対し、体形をからかったり「いつもヘラヘラしやがって」などと発言したりして、精神的苦痛を与えた。
そのほか10月31日までに、部下にパワハラをしたとして警察署の警部補が所属長注意、不適切な異性交際をしたとして警察署の男性警部補と女性巡査部長が本部長注意の処分をそれぞれ受けた。【加藤栄】