高市早苗首相(自民党総裁)は17日、日本維新の会の藤田文武共同代表と首相官邸で会談し、連立政権合意に沿って、衆院議員の定数削減を目指す方針を確認した。藤田氏は記者団に、首相が「両党の約束を果たし、実効性のあるものにしていこう」と述べたことを明らかにした。
これに関し、両党は定数削減に関する2回目の実務者会合を開催。今国会中の法案提出に向け、具体的な削減数や対象、実現スケジュールなどの論点を、週内にも整理する方針で一致した。
両党は連立合意で、1割削減を目標に「今国会で法案を提出し、成立を目指す」と明記した。首相は、野党との合意形成を重視する考えも示しており、会談では「丁寧に進める」ことを申し合わせた。
実務者会合の自民側トップを務める加藤勝信政治制度改革本部長も、記者団に「自維だけでは成立しない」と指摘。両党で意見集約した後、野党との協議に臨む意向を示した。 [時事通信社]